完成した 新築集合住宅 hikarium
竣工写真を見たほとんどの方から 異口同音に言われます。
『 電線が邪魔ですねぇ‥。』
工事の段階から、私もそう考えていました。
30年以上前、はじめて欧州各国の都市を訪れたときのこと。
我国の都市との 最も大きな違いのひとつが 街角に溢れる自動販売機 と
この電柱・電線が全く無いことだと気がつきました。
欧州では、街並みの景観(美観)の形成という『公共の利益』が、ときとして
『個人の利便性』よりも優先されることを まさに象徴しているようでした。
今回の 新型ウィルス感染拡大防止のための都市封鎖(ロックダウン)
欧州の取組みは、『自由』という個人の大切な権利を犠牲にした 徹底したもの
だったようです。(もちろん 負担を強いられた権利に対する補填も同時に。)
こういったことが可能な制度の背景にも、ときとして『公共の利益』が優先
されるという コンセンサス があったのではと、私は想像しております。
そして なにより、台風や地震など大きな災害時には、じつに危険。
現都知事が選挙のさい掲げた政策のひとつが 都市の無電柱化 でありました。
こういったインフラ整備の公共事業なら、大賛成なのですが。