吉祥寺での打合せを終え、ナビで帰路を検索するとホンの近くに
あの 『江戸東京たてもの園』 が あることに気がつきました。
以前から気になっていた施設。涼しく過ごしやすい昼下がりです。
時間を少し作って訪れてみることにしました。
小金井公園の一角
web-siteによれば、当初は江戸東京博物館の分館として開園したとのこと。
江戸時代から近代にかけて建設、使用された建物が移築・保存されています。
□西ゾーン
前川國男邸
昭和の大建築家・前川國男の自邸。(この建築を見ないわけにはいかない)
和洋折衷といわれるフォサードの表現手法ではなく、本当の意味で日本の
木造住宅の構法と、西洋の合理主義的な発想との融和を感じさせます。
プロポーションもディテールも素晴らしい。感動。
□センターゾーン
高橋是清邸
是清は、近代日本で活躍した経済人。首相も務めた偉人です。
赤坂・青山通り草月会館となり、今は高橋是清翁記念公演として残る地より
移築・保存。当時としては大豪邸であったことでしょう。その一部です。
2.26事件の舞台のひとつとして、歴史にふれるように見上げてしまいます。
以前、NHKで高橋是清の生涯が描かれてたドラマを観ました。秀作でした。
是清役は オダギリジョー。このキャスティングは、イメージ外でしたが‥。
その際、是清邸として使われていた建物は 埼玉県川島に残る 遠山記念館。
やはり どことなく、雰囲気がかぶります。
□東ゾーン
子宝湯
江戸末期から昭和初期へ、繁盛する商店住宅が建ち並ぶ下町中通りのその先。
これぞ銭湯。
庶民のコミュニティーとは、こうゆうものであったかと思いをはせましょう。
歴史感やレトロ感を演出とした商業施設やテーマパークは、よくありますが
作り物ではない本当の人の営みの蓄積は佇まいを生み出し、感動を覚えます。
堪能あれ。
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