THE TOKYO TOILET
とかく「暗い・汚い」と敬遠される公共トイレ。それを著名クリエーターの
作品で変えていこうというユニークな取り組みが、東京渋谷区で進行中です。
その公共トイレを、実際にその場に行って・使って・考えてみる。
全17ヶ所の作品のうち9ヶ所のレポートを前回・前々回で おえました。
前回・前々回
今回は、仕事でよく通る山手通り周辺の2ヶ所。
はじめて、車でのアクセスになりました。
□七号通り公園トイレ 佐藤カズー
男子WC 小便器:2
だれでもWC 大便器:1
打合せの帰り道で、偶然発見して立ち寄ってみました。
空から降りてきた宇宙船のような、白い球体の建築。素直にかっこいい。
この球体型には、空気の流れを生ませるという意味もあるそうです。
このトイレは、音声だけでも操作可能な「ボイスコマンド式非接触トイレ」
というコンセプトということでトライしてみました。QRコードを読込んで
アプリをDL‥と、実はうまくいきませんでした。私もアナログ世代だなぁ。
直前に使われていたご婦人と同じく、私は手動で違和感なく使用しました。
ボイスコマンドは、慣れた人や障害者の方には重宝なのかもしれない。
公共トイレほどではないにしても、私が仕事とする賃貸集合住宅の貸部屋も、
ある意味「公共空間」と いえなくもありません。
建物やお部屋を気に入ってとはいえ、入居される方(使う人)は不特定の人。
そんな、賃貸集合住宅の専用部を設計する上で、心がけている点のひとつが
「壊れる」(あるいは「壊される」)ということを前提に考えておくこと。
もちろん、それは使う人に悪意がなかったとしても起こりえることです。
その際の対処や修復が容易でなくてはなりません。
それゆえ、機械仕掛け・電気仕掛けに対して、私は慎重派です。
「代々木深町小公園トイレ」と「はるのおがわコミュニティパークトイレ」
(坂茂さんの設計)を見学したさいにも、感じました。
空から降りてきた宇宙船のような、白い球体の建築。素直にかっこいい。
この球体型には、空気の流れを生ませるという意味もあるそうです。
このトイレは、音声だけでも操作可能な「ボイスコマンド式非接触トイレ」
というコンセプトということでトライしてみました。QRコードを読込んで
アプリをDL‥と、実はうまくいきませんでした。私もアナログ世代だなぁ。
直前に使われていたご婦人と同じく、私は手動で違和感なく使用しました。
ボイスコマンドは、慣れた人や障害者の方には重宝なのかもしれない。
公共トイレほどではないにしても、私が仕事とする賃貸集合住宅の貸部屋も、
ある意味「公共空間」と いえなくもありません。
建物やお部屋を気に入ってとはいえ、入居される方(使う人)は不特定の人。
そんな、賃貸集合住宅の専用部を設計する上で、心がけている点のひとつが
「壊れる」(あるいは「壊される」)ということを前提に考えておくこと。
もちろん、それは使う人に悪意がなかったとしても起こりえることです。
その際の対処や修復が容易でなくてはなりません。
それゆえ、機械仕掛け・電気仕掛けに対して、私は慎重派です。
「代々木深町小公園トイレ」と「はるのおがわコミュニティパークトイレ」
(坂茂さんの設計)を見学したさいにも、感じました。
□代々木八幡公衆トイレ 伊東豊雄
男子WC 小便器:2 大便器:1
女子WC 大便器:2
だれでもWC 大便器:1
山手通りを通るたび、いつかお参りせねばと思っていた「代々木八幡」さま。
その足元、まるで山のキノコが生えたかのような、じつに愛らしい建築です。
神社の杜に、自然と溶け込んでいます。
「東三丁目公衆トイレ」(田村奈穂さんデザイン)は、ビビッとな色使いで
周囲のランドマークにならんとしていましたが、真逆の発想のようです。
訪れたときは、清掃中でした。
ここは使う人が多いのか、メンテナンスにご苦労されているようでした。
公共トイレ・レポート、次回も乞うご期待です。